日本における電話機設置場所の歴史的推移

日本における電話機設置場所の歴史的推移

1945年(第2次世界大戦終戦時)以前の固定電話の設置場所は、主に官公庁や企業、そして地方においては素封家や商店、一部の裕福な家庭に限られていました。
この時代、一般家庭に電話が設置されていると言うことは非常に稀なことだったのです。
余談になりますが、お風呂も同様でした。内風呂のある家庭は少なく町内の人達は「もらい湯」や「銭湯」が一般的でした。

そして終戦後(1945年以降)は戦争で通信インフラがほとんど壊滅状態だったために、国(電話局)は固定電話の設置場所に優先順位を付けて配備しました。
1945年から1960年前後までは、固定電話(機)の台数が少なかったために、電話番号も局番なしの4ケタ(4567など)だったのです。

ではこの時代の固定電話の設置場所はどんなところだったのでしょう。
この当時は昭和初期の街並みが残る時代でした。XX通りと言った町筋には病院を始め魚屋や薬屋、銭湯、郵便局、交番、鍛冶屋などが軒を揃えていた時代です。

そして固定電話の設置場所は、国の施設以外では病院や薬屋、食料品を取り扱う八百屋(乾物屋を兼ねている商店が多かった時代です)など、一般庶民の生活に必要な施設やお店を中心に設置されていました。
固定電話が設置されていない一般家庭は、呼び出し電話を利用していました。
この制度ですが、例として「鈴木 一郎(呼)」などのように、固定電話を設置している近所の電話番号を自分の使命に後に付けて電話帳に記載するものでした。
今では考えられない、苦肉の策と言うかユニークな制度ですね。

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